2007年11月、
「あんこうプロジェクト」が始動。ふぐに次ぐ下関の新たな「地域産業資源」として、経済産業省の認定を受け「あんこう」を全国の消費者に向けてPRし、下関の地域ブランドとして確立するための趣旨で発足しました。 |
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あんこうの肝は「海のフォワグラ」として珍重されていますが、実は下処理が大変で、商品化がとても難しい魚です。しかも、「あんこうほど鮮度が命の魚もない」と言われるほど、扱いにくい素材でもあるのです。ですが、プロジェクトの発足により、メンバーが各分野のノウハウを持ち寄ることで諸問題をクリア。新鮮なあんこうを安定的に確保し、新鮮なうちに処理し冷凍保存することで、年間を通じて食することができるようになりました。
プロジェクトでは、料亭などで食べられる高級食材のイメージの強い「あんこうの肝」を、家庭でも気軽に食べていただけるよう、様々な商品づくりに取り組んでいます。
あんこうの肝を使った商品は、ふく料理店「旬楽館」が主体となり、試作・開発を行っています。旬楽館ではいち早くあんこうの肝を使った「あん肝の味噌漬」を商品化し、「下関ブランド」や「第一回下関スローフードマイスター」の認定を受けています。
また、店内でも、ブイヤベース風のあんこう鍋を盛り込んだフルコース(要予約)や、あん肝の昆布巻、パテ、生ハム、パスタ、軍艦巻、若狭焼など創意工夫を凝らした創作料理も楽しむことができます。
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シンボルマークは山口県デザイン協会会員を対象としたコンペにより作成された作品の中から選ばれました。「下関あんこう」のポスターデザインを手がけたグラフィックデザイナー・新村則人さんを審査委員長に、同協会とプロジェクトの関係者らにより審査。
最優秀賞に選ばれたのは、防府市のデザイナー石川健一さんの作品で、あんこうの一番特徴的なちょうちんを「a」と「ア」に見立てたとてもシンプルなデザインです、シンボルマークやポスターは、商品パッケージや展示会のイベントなどでも使われています。 |
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プロジェクトでは、「「下関あんこう」を全国にPRするため、スーパーマーケットトレードショー(東京ビックサイト)やFOODEX JAPAN(幕張メッセ)など展示会にも出展。ポスターの斬新さが多くの人目を引きつけ、あん肝の味噌漬の試食・販売にも大変な反響をいただきました。
また、福岡のラジオ番組やテレビ取材などでも下関あんこうのPRにつとめ、あんこうのブランド化に向けて情報を発信しています。 |
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